真宗大谷派 教師試験検定について

真宗大谷派の教師試験検定について、自分自身の経験をもとにまとめていきたいと思っています。

声明作法・法規の試験について

〔声明作法〕

1 筆記試験 20分間

2 実技試験 35分間×2

 

1 筆記試験について

10問出題で語句の穴埋めでした。

過去問に出ていないような問題も多く、『真宗の儀式ー声明作法』を満遍なく学習する必要があると感じました。私は、過去問2冊(14と15)で全12回分の過去問に取り組み、出題がない部分については、読み飛ばして学習していたため、本番ではかなり焦りました。過去問に比べて、実際に出仕する際に必要となる知識が問われている問題に変わってきている印象を受けました。

 

2 実技試験について

筆記試験後に行われました。私が試験を受けた時は、4〜5人のグループに分けられ、「実技1」、「実技2」、「待機」をローテーションする形でした。

改着についても試験に含まれるという説明があり、別の受験者への質問等は禁じられていました。

実技試験では、試験官の方がいる部屋に移動してグループごとに行われ、一人ずつ行われました。

 

実技1

・直綴で入室し、五条袈裟をつけるところからスタート。

仏説無量寿経の最初3ページくらいと最後1ページを読経。

・御文の末代無智を全て読む。※ノの所がポイントのようでした。

 

実技2

・間衣で入室し、正信偈の要所を読む。

・撥捌きも含まれる。

正信偈で読んだのは、「帰命無量〜」「善導〜」「弘経大士〜」「初重、二重、三重念仏」「和讃」「願以此功徳」

 

待機

・筆記試験会場の自席で静かに待つ。

 

〔法規〕

筆記試験 50分間

・『真宗大谷派宗憲・宗教法人法』が貸出(自分のものは使えない)

 

試験内容について

・語句の穴埋めor誤った文章の訂正or語句の読み(記憶が曖昧です・・・)

・具体的な事例が10程度示されており、その事例に関する法規の名称と条数を明記し、理由を簡潔に答える。

真宗大谷派宗憲の改憲や同朋会運動の経緯を、示された語句を用いて説明する。

 

時間が足りなくなり、全問答えることができませんでした。(6割以上で合格なので、それでもいいのですが)本番の解答の際には、スピードを意識して答える必要があると思います。(法規以外は時間に余裕があると思います)

真宗大谷派宗憲・宗教法人法』が手元にあるものの、基本的な理解と、どこに何が書いてあるかを何となく理解しておかないと厳しいと感じました。出題内容的には、過去問で扱われている部分が多かったと思います。

過去問で何度も出されているように、宗憲の改正や同朋会運動の経緯などについては『教団のあゆみー真宗大谷派教団史』で確認しておく必要があると感じました。