真宗大谷派 教師試験検定について

真宗大谷派の教師試験検定について、自分自身の経験をもとにまとめていきたいと思っています。

試験勉強(対策)のポイント

私が教師試験検定を終え、今考えるポイントを示していきます。

 

①過去問演習

基本的には過去問に近い形の出題であるため、過去問を使った対策は大切だと思います。個人的には、実際に書くことで理解が深まり、記憶に定着したと思います。

私の場合は、2冊用意して臨みました。1冊だと傾向が少し掴みにくいかもしれません。そこまで高価ではないので、2冊用意することをオススメします。

 

②テキストを読み込む

私は過去問12回分の中で1度も出題されていない部分については、諦めることにしました。そのため、テキストの2周目は読み飛ばしていました。(逆に、複数回出題のある箇所は理解できるまで何度も読み返しました)ただ、声明作法の筆記では過去問12回で一度も出ていない部分の出題が半分以上で非常に焦りました。

時間がない場合には、過去問中心の対策になるとは思いますが、理想はテキストを読み込むことが基本だと思いました。

 

③ネットを有効活用

過去問に解答がないため、テキストで確認することが多かったのですが、記述の仕方によっては理解が難しいことも多いです。(独特の表し方や専門用語)また、テキストで該当箇所を探すのにも時間がかかります。

私は、インターネットで検索して語句の読み方や意味を確認することも取り入れていました。正しい情報かどうかの判断は必要ですが、時間をかけたくない場合やテキストの表現が難しい場合などには、私は有効な手段の一つだと思います。

 

④声明作法の実技指導を受ける

テキストだけでは、なかなか所作を身につけることは難しいと思います。どなたかに指導をいただくことをオススメします。自信がないと、試験の緊張感の中でしっかりと読経することが難しいとも考えます。

また、東本願寺が販売しているCDで正信偈の念仏・和讃について練習すると、正しい読み方を身につけることにつながると思います。(CDと父の読経に違いがあり、困惑しました)

 

⑤事前学習会等への参加

独学でテキストを理解するのには限界があると思いました。オンライン学習会に参加して、「なるほど」と思う点がいくつもありました。「仏教学」とは何か、「真宗学」とは何か、といった大枠のイメージを掴むことにも繋がりました。

 

⑥5科目を半分ずつとる(状況によりますが)

複数回に分けて取るという方法もあると思います。私の場合は家庭の事情もあり、無理して1回で取りましたが、複数回に分けてとるのであれば、準備については余裕がもてると思います。(日程、交通費、手続きの手間等でデメリットももちろんありますが、、、)

交通費がそこまでかからず、急ぎでないのであれば、2回に分けるという選択肢も考えてみてはどうでしょうか。ただ、とりあえずチャレンジしてみるという意味では、5科目全てを受けることで、2回目以降に活かせる経験は得られると思います。1科目1万5千円をどう捉えるかだと思います。

もし私が時間を戻せて、2回に分けて再受験をするのであれば、最初に仏教学と真宗学と教化の3科目にしようと思います。苦労した3科目だからです。2回目は残りの声明作法と法規、(1回目の不合格科目)を受けるようにすると思います。

忙しくて勉強する時間が取れない方や、暗記が苦手(嫌い)な方は、複数回に分けて取る方法をオススメします。

 

☆最後に

私が受けた時は40名程度のうち、10名程度の合格者でした。(ほとんどの方が複数回受験しての合格だったようです)

家庭の事情等もあり、教師試験検定での教師資格の取得を目指している方が多いのではないかと思っていますが、合格率は決して高くはありません。

 

これから教師試験検定を受ける方のお力に少しでもなればと思い、自分自身の経験をこのブログにまとめることにしました。もし、偉そうな書き方や自慢のようになってしまい、気分を害された方がいたら申し訳ありません。

お付き合いいただき、ありがとうございました。もし、質問等があればお気軽にコメントください。